ウィンザー効果とは | 注意点や具体的な活用事例を徹底解説

 

「ウィンザー効果はどのように活用するのか」と悩んでいる方へ。

ウィンザー効果を活用して、プライベートやビジネスを上手く軌道に乗せたいと考えている方は、そもそもウィンザー効果がなんなのか理解しているだろうか。

本記事では、ウィンザー効果の意味をただ理解するだけではなく、どのように考え、活用していくのかを全て詳細に解説していく。

前置きはこのくらいにして早速、ウィンザー効果とはなんなのかを見ていこう。

 

ウィンザー効果とは

ウィンザー効果とは、『直接伝える情報よりも第三者から伝わる情報の方が信頼性が増す』という心理効果だ。

例えば、TOYOTAの社員が「うちの車は◯◯で、すごく使い勝手がいいんです」とアピールするよりも、

友達が「TOYOTAの車を実際乗ってみるとね、、」と口コミを聞く方が購入に繋がりやすく、これがウィンザー効果によるものとされている。

利害関係がない友達や親からの情報が、一番信頼できるため、結局は決め手になるということだ。

ウィンザー効果を使った悪質な例

ネットワークビジネスのマルチ商法が、ウィンザー効果を使い、友達や親に声をかけて化粧品などを売る手法が増加している。

ウィンザー効果が働く理由

なぜ、第三者からの情報が信頼できると考えてしまうのでしょうか。

その第三者が『友人』だからなのか『親』だからなのかというと、もっと違う理由が存在する。

実は、ウィンザー効果が働くかどうかは『利害関係にあるか』というポイントが関係している。

例えば、車が欲しいあなたとTOYOTAのセールスマンは、車を購入することでセールスマンの売り上げが上がるという点で、利害関係があると言える。

逆に友人や親は、あなたが車を購入しても友人や親には全くメリットがないため、利害関係はないと言えるわけだ。

つまり、利害関係がない第三者からの意見を信頼するというのがウィンザー効果の本当のメカニズムなので、覚えておこう。

 

ウィンザー効果を利用する際の2つの注意点

ウィンザー効果は、商品の購買に強く関係していることが分かった。

しかし、ウィンザー効果は強力な武器になる反面、諸刃の剣であることも事実だ。

この章では、ウィンザー効果を用いる際に注意する点を2つ解説していこう。

 

1.炎上リスクに気を付ける

ウィンザー効果を起こすためには、口コミを起こすマーケティング活動が必要だ。

しかし、口コミが増えてくると良い口コミも悪い口コミも増える。

そのため、あなたが扱っているサービスや商品がユーザーの期待を下回っていた時には、炎上するリスクも考えられる。

悪い口コミにもウィンザー効果は働くため、悪い口コミを信用するユーザーが増え、サービスや商品が売れなくなる危険性もあるというわけだ。

 

2.ステルスマーケティングは避ける

先ほどの炎上にも紐づくのがステルスマーケティング(通称ステマ)だ。

ステルスマーケティングとは、宣伝なのにも関わらず、消費者に宣伝だと悟られないように広告を出すことだ。

ウィンザー効果を利用したいと

  1. 一般ユーザーになりすまして、口コミや記事を書く
  2. インフルエンサー、芸能人のブロガーに宣伝を依頼する

といったことはステルスマーケティングの対象となり、これが見つかれば大変な炎上騒ぎになる。

ウィンザー効果は強力が故に、マイナスに働くと取り返しがつかないほどダメージを負ってしまうのも事実だ。

こうした注意点を頭に入れつつ、ウィンザー効果を正しく活用していくことが求められる。

 

ウィンザー効果が働くケース4選

炎上と紙一重なウィンザー効果だが、どのような時にウィンザー効果が働くのかを理解しておくと活用方法で間違えることは減るだろう。

この章では、ウィンザー効果が働く4つのケースについて解説していく。

 

サービス(商品)利用者の体験記事を見た時

冒頭からお伝えしたように、利害関係にない第三者の意見を信頼することがウィンザー効果のキモだった。

そのため、 サービスや商品利用者の体験記事を見た時に、記事の内容を信頼しやすい。

なぜならWeb記事の筆者と読者の間に金銭の受け渡しなどの利害関係がないからだ。

だからこそ、その情報を信頼して読むことができるというわけだ。

 

サービス(商品)利用者の口コミを見た時

よくAmazonや楽天での商品レビューを確認する方がいるだろう。

どこの誰が書いたか分からないのに、完全に信頼はしなくても参考程度に信頼する方は多いはずだ。

実はここにもウィンザー効果は働いていて、第三者の口コミを信頼し、いい商品なのか、悪い商品なのかを判断している。

そのため、評価が良い口コミが多い商品に関しては、購入率が高く、よく売れる商品となるのが特徴だ。

 

お客様の声などを見た時

よくサービスページなどでお客様の声が掲載されているが、ウィンザー効果を狙ったものだ。

俗に言う「利用者の◯◯さんがこう言ってますよ」という感じで第三者の意見を掲載しているわけだ。

多くのサービスページでよく使われる手法のため、昔ほど大きな効果はなくなってきている。

 

家族や友人から情報を知った時

Webページ以外に直接会話する中で情報を知ることがある。

私もよくWebマーケティングツールについては、仲間の世間話の中で知ることが非常に多い。

そんな中で聞いた情報をもとに、「良いよ」と仲間が言っていたツールを利用してみることが結構な割合であるわけだ。

これもウィンザー効果が大いに働いていて、何の疑いもなくツールの利用を決めている一例だ。

 

【実体験】ウィンザー効果の具体的な3つの活用事例

ウィンザー効果が大きく発揮されるのは、商品やサービス利用者が配信する口コミだ。

つまり、サービス利用者に絞って口コミを起こさせるための施策を考えることが重要になってくるというわけだ。

以下は、実際に口コミを収集するために行った施策を解説していこうと思う。

 

1.インタビュー記事を制作する

一番簡単な口コミの集め方は、インタビューを行うことだ。

実際のサービス利用者に対してインタビューし、率直な感想を語ってもらい、記事にするというものだ。

インタビューなので、こちらの質問によって突っ込んだ内容も聞けるため、非常に具体的な口コミをいただけるのが特徴だ。

インタビューする方の属性(性別や年齢、職業など)が読者に合っていた場合、非常にウィンザー効果が働きやすいインタビュー記事となるだろう。

 

2.SNS投稿が条件で受け取れる特典を用意する

SNS投稿を狙って起こす場合には、特典を用意する施策を行ったりする。

例えば、サービス利用者に対して、『サービスの感想をSNSで投稿すれば◯◯プレゼント』という形で募集すれば、プレゼントが欲しい方はSNS投稿を行ってくれるはずだ。

重要なのは、サービス利用者が欲しいプレゼントを作ることと、投稿しやすいテンプレートなどをあらかじめ用意しておいて、投稿しやすくしておくことだ。

また、SNS投稿をしない方がどのくらい損してしまうのかも明確に示してあげることも大切だ。(意外とそこまでしないと感想は集まらないことが多い)

 

3.SNSをコミュニティ化する

SNSは基本的に、人が人と繋がりたいために利用する。

そうした関係を繋ぐためにSNSが存在していると言っても過言ではない。

弊社で運営している月額制Webマーケティングスクール『Withマーケ』では、#WithマーケをつけることでWithマーケのユーザーとSNS上で繋がることができる。

その活性化のためにあえて、Withマーケ内では交流ができない設計になっており、あくまでSNS上で繋がるように設計していることが、繋がりを生む上で必要だと考えている。

そうすることで、イベント関係もSNS上で企画しやすく、自然な口コミを獲得しやすい土壌ができるというわけだ。

 

まとめ

なるべく簡潔にウィンザー効果について解説してきた。

ウィンザー効果自体は、特に難しい理論でもないが、例題がないといまいち効果が分かりにくい心理効果でもある。

繰り返しになるが、ウィンザー効果は人が購買行動を起こす上で非常に強力な武器になってくれる。

そのため、活用事例を繰り返し読み、実際のマーケティング施策で利用できるようにしておこう。

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